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音楽療法とは

 

〈音楽療法の治療構造〉

自分の好きな音楽を聴くと、たいていの人はリラックスできる。その結果、音楽のもつ特徴として、人と人との触れ合いを促進する・コミュニケーションが容易に行える・言葉に比べて自己表現を行いやすい・成長していくこと等があげられる。これらの利点を生かしながら行われる医療行為が音楽療法である。

音楽療法の適応として、それまでに背負ってきたさまざまなペイン(傷)の緩和(ペインマネージメント)、ストレスの緩和、また出産期の精神の安定などがある。ストレスを溜めると、偏頭痛、胃潰瘍、鬱状態、心筋症等といった病気を引き起こしやすいが、これは精神分析的にとらえると几帳面、強迫的、意欲的、正義感のある人に起こりやすいようである。

 

 

 

〈人間は、音楽である〉

人の生活は、ある一定の規則性を持っている。それはまるで各人が独特のメロディー、リズム、トーンでリズミカルに音楽を奏でているようである。しかし、中には調和の取れていない音楽を奏でている人がおり、私達はその方達が調和の取れた音楽を取り戻すための手だてを考えなければならない。

 

 〈治療者とは〉

人には全く同じ性格、というのはありえなく、自発性、想像力、現実認識、自己認識、自信、目的達成への意欲、柔軟性、ユーモア等、一人ひとり違っている。治療者は、自分達で自分なりの方法を模索しなければならない。

もちろん記録を取ることは大切であり、かつそれは集団でセッションを行ったときも、個人データとして使えなければ意味が無い。記録を行う上で大事なことは、本質の理解である。例えば、ある患者さんが薬を飲まなかったとする。そのことを「○○さんが薬を飲まなかった」と書くだけでは、薬を飲まなくなったことに対しての本質の理解がされたとは言い難い。なぜ○○さんは薬を飲まなくなったのだろうか。粉が飲めなかったのだろうか、それともその薬を飲むと頭痛がするのかもしれない。ひょっとすると、もう直ったと思っているのかもしれない。ある行動に対して、その背景を探ることが本質の理解へとつながっていくはずである。

 

〈セッションの意味〉

心を開いてもらう(歌うことばかりでなく、対話する事によっても安心感を持っても

らう)。

1)自主性を持ってもらう(発言を誘い、大切に扱う。意思を持ってもらう)。

2)プライドを保証する(クライエントの価値観を理解して尊重する)。

3)治療目標に添って、その時に最もふさわしい音楽を配列する技術を養う。

 

 
もし言葉が、人間の心のコミュニケーションを完全に行うことが

出来るのであれば、音楽というものは存在しなかったであろう

(桜林)